A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

ゆっくり考え直し

あれもやりたい、これもやりたい。夜遅く迄起きて作業している事がここ数日多くて、少し目眩が再発気味。

郵便局へ行く途中、大きな船に乗っている様な、左右にフワーっとしたりという具合があり、数ヶ月前に起きていたのを思い出す。

 

§ 

 

コストを下げるというか、仕入値で物売りする品物が大半で、その中でも色付けしてくれる方に助けられているとも言えるが、輸送に於ける故障が最近多発してしまっているのも事実で、修理に出向くと電車代やらで丸赤字の上、送り返してもらっても、やはり送料が重荷である。

輸送で破損の無い様に頑丈に作れば良いという話にはなるが、内部回路にコストを掛けず頑丈にすると、耐振動性、耐久性的な面のコストが大きくなって、どっちを取るか?という事になるが、ならばいっその事、コスト減を考えなくても良いのではなかろうか。

昨今は全てが値上げで、やって行けないところは廃業している。

安い物を希望であれば、倒産した所の処分品を分けてもらえば良いだろう。それが一番安い。

 

自分の古いノートを見返すと、“デザインと音の総合作品”で取り組んでいた...そのはずだが...

この頃のお客さんは、質ばかり気にして何か一時期使えたら良い消耗品という感覚が強いのか、それとも何も感じないのか、何が良くて選んで買ってくれたのか不明な場合が多い。

ただ安さだけで選んでいるのであろうが、総合作品としては全く見てもらえていない事に気付いてしまった様な、何か落胆を感じている。

そもそも要望と金額が釣り合っていない時点で、断らない自身も間違っていたのかも知れない。

技術の安売りはやめろと周りからは言われるが、自分ではどうにも決められない。

毎度が実験しての結果だから、それに価値があるかも分からない。決めるのは買い手と思う。

自身は良い物と信じているが、“最高傑作は次回作”これに尽きる。

 

自分で書いたノートを見返すのもまた、時間が経っていれば経っている程面白かった。

 

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Good sound. Good liquor.

 

そんなカッコ良くはなくて、久しぶりに使ってみたら、ハムがそこそこあって、どうしたかなとやったが、大音量時にP.Uが盤に降りていない時はこんなモンだったかなと気にしない事にした。

隣の溝の音が聞こえるレベルだから結構上がっている。

 

が、ファイナルの電源ユニットを見たら250Vを下回っていて、定電圧放電管も真っ暗。

薄くも放電していない。

レオスタットを上げて300Vを超える様に供給してやると、ポッという音がしたから定電圧放電管が動作し始めた合図と分かる。

平滑に大きいコンデンサをいれていないから、定電圧放電管がリプル取りとして働くから、ハムがまた少し小さくなった。

B電圧が下がった理由は5U4の内部抵抗が上がったという事であろう。要は疲れて来ている。

自分が使うのは、前の持ち主が使い倒したクズに近いのを、最期迄使おうという、所謂ケチな使い方だから、動作にも幅を効かせられる様に作ってはいる。

コストはある意味掛かるが、一般には不要な調整ポイントとなるだろう。

逆を言えば、調整ポイントを設けていない装置はある程度来たら球を交換して対処しないと動かなくなる。

だからマッチドなる表記の物が実質売られている訳である。

調整が効けばどれでも、甚だしくズレていなければ使える訳である。

プッシュであればACバランス、DCバランスの均衡をとれば良い。

gmとIpを合わせてやるわけである。