A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

オーディオリサーチ (完)

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振って振動試験としてノイズも無いから合格。

全ての球がシールドレスであるが、フォノの初段はやはりハムを引き易い。手を近づけるとハムが増えるが、ボンネットを掛けてしまえば、

無視出来る。

残ノイズのレベルは低い物の、球ノイズは無視出来ないから、そこそこにあるが、レベルとしては低い。
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1970年代の代物だから、近代的なRIAAかと思ったが、ハイ下がりな様に感じる具合で、中高音のクロスが高い方に寄っているのか、中高音が出ている様な雰囲気に。

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トーンをONにすると、丁度中高域が落ちる感じがあるから、低域を少し落としてやって、高域を少し持ち上げてやるとHiFiセットらしい感じになって、フォノの場合はトーンをONにしていた方が良さそう。

Auxを使う場合は、中高域が窪んで聞こえるからOFFの方が良い。

 

先日修理した、ヒースキットと比べると、ヒースの方が割と素直な音をしていた様に思う。

複雑に5pfやら100pfやらのフィードバックも付いていなかったし。

ARは小さいピコ数のマイカが結構使ってあって、高周波かなと思う感じ(笑)

おそらく回転性歪みかIMを改善するか、矩形波を入れた時のリンギングを改善する為に入れているのではないかと。

それにしても、入力の部分でシールド線を引っ張り回しているし、結構長い様な気もするから、ハイはそれだけでも割りかし落ちていそう。低インピーダンス入力であれば、無視出来るが、ハイインピーダンスの場合は無視出来ない域の様に思える。

聞いた感じは悪くはないけど、High-Fiderityな印象はあまりしないかな...

低域はドンドコ、中高音も元気が良い。でもハイはお淑やか。控えめ。