A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

100TL / 250TL

今年1発目。

100THは有名だけれども、100TLはあまり聞いたことがないかも知れない。

専らどちらも同じであり、100Tという球であるけれども、Lはローμ、Hはハイμという区別である。

Lは40付近、Hは70付近で、差し替えても大差は無いかと思われ。

軍や工場の長期安定を図ったセットは、選別品かSQ管の一般の少しμを落とした球が良く使われる。

ハイμの球は時間と共に、僅かながらμが上昇し、ある程度の所から徐々に落ちてくる。

SQの類は、あえて始めからμを落として、長期にわたってμの上下が無いようにして、振動にも強くした球。

SQ、スーパークオリティというだけあって、やはり丈夫であるし、安定は良い。OTLの場合はSQで揃えるのが良い。

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日本名、4T16

グリッドとプレート絞り部にウランガラスを使っている様式は旧式なのだそう。

袴も真鍮から、後の物はアルミに変更になっている。

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少し大きくなって、250TL。

こちらも同じくローμ版。
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同じくウランガラスで絞ってある。

どちらも、明和電気時代のNOS。

 

パッと明るく、珍しい球だからアンプにしても面白い。

以前にカーフマンの100THを持っていたが、売れるか出したら全て売れてしまうという(^^;;

今ではかなりレアーな部類になっている様子。