A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

パッシブEQ 実際にP.Uに繋いでみる

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先日Junkの自作フォノ付きコントロールアンプを入手して少し手入れしてやって動く様にしたから、これに少し手を加えて、イコライザ無しのストレートアンプにして、NFトーン回路のフラットポイントを探して、それでパッシブEQを実際に鳴らして具合を聞いてみようという訳である。
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Grayは測器で見た通りカーブが緩い様子。

低域のブースト感は薄いが、最近のプレス盤を聞く分には、古風なプレスを聞いている様な雰囲気になる。

P.UがShure M44-7という点もあるだろうが、GEバリレラのセレクトでFlatで都合が良さそう。

Nabセレクトではハイ落ちがキツく、ゲインを上げると低域が今度は持ち上がるから、ドンドコしてしまうしモコモコしたから現代盤には合わない。

ブルーノートの古いプレスは低域が薄いから、これにすると合うかも分からない。

ピカリングのセレクトにすると、数dB落ちて、且つハイも若干落ちて、何か曇り感がゲインを上げても漂う。

 

ピカリングのEQは1か2番がHiFi感がある。

4-6は強くハイカットが掛かる。

低域がドンドコする感じが現代風RIAAの様。

 

クラークスタンのオリジナルは、normalセレクトでハイが出過ぎ感があり、SP盤向けの様。

Nabでバランス良い様な雰囲気になるが、クロスが合っていないか、少し中高音が落ちている様である。俗に言う音痩せ感がある。

ボーカルが引っ込む印象。

その次のセレクトである1番は、逆に中高音上がりで、昔のセットに良くあったSPEECHをセレクトした時の様な具合である。

やはりSP盤向けのセレクトの様な雰囲気である。

 

クラークスタンのコピー レプリカはNormalでやはりハイ上がり。

Nabでバランス良くハイが落ちるが、やはり僅かクロスが合っていないか、中高音がこちらは上がり気味の様な印象。

ボーカルがクッキリするから、ボーカル重視の方は嬉しい具合と思う。

明るいアメリカ的な派手な音色とも言えそう。

RIAAとNABはそんなに大きく掛け離れていないと思うから、時定数癖かもしれない。

1と2はオリジナルと同じく作用している。