A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

歩度。

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先日OHした船舶時計が1日大凡5分遅れで、Fastへ倒して行って、最大に到達しても3分は遅れが生じる。

本来の船舶用、マリンクロノはフュージーになっていて、ゼンマイトルクを一定に保つ様な構造になっているが、こちらは船に乗っている様な雰囲気を楽しむ物と思われ、あまり高精度の構造はしていないが、1日1分以内にはあった方が良い。

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タイムグラファを出してきて試験してみると、大凡遅れの値しか出ない。

プロットが荒れるのは良くないが、置き時計、目覚ましの類はテンプも型抜きの1発プレス品であるし、これも型抜きで、テンプの内側はバリが薄っすら残った状態でバランスを取っているから、触ると再調整が必要になるから触らないが、タイムグラファで確認できる程の高精度な結果は出ない。出た事がない。

テンプ式の掛時計で、赤菱、コンパス、郡司半助、FIRST、色々触った事があるが、やはりタイムグラファで荒れないプロットだった事がないのである。

a2laboratory.hatenablog.com

ヒゲを調整してやると、マイナスに転じ、プラスに転じと大凡具合が良いから、様子見する。

14400振動。古い機械同様。

1日様子見して1分内に収まっているから出荷した。


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タイムグラファを出したから、他のも見てみる。

Leonidasも同じく14400振動。古い。

寝かした位置だとかなりの遅れ。

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普段は壁掛けにしておいているから垂直の位置で具合が良い様に調整しているが、それでも遅れていた。

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シチズン クリケットを見てみる。

18000振動で少し時代が新しいが、大荒れ(^ω^;;)

Citizen 4 Handsの2ndモデル。元々状態のかなり悪いJunk品。ホゾの石が割れていた様な記憶がある。
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横だと進み傾向でバラついているが、傾向は見える。
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Zodiacを見てみる。

レオニダスと同じ機構であるが、こちらは手巻きフルオート。カレンダーの月が自動で送るタイプ。

18000振動。

進み傾向....

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やはり進み傾向...

少し歯車に歪みがあるか、一定していないが、大凡良い精度である。

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Omega カレンダーも見てみる。

19800振動と持っている中では一番速い。

精度もスバラスィ(о´∀`о)

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横向きは進み傾向。

 

昨今は18000振動でもロービートらしい。