Western Electricの特に古い球は危険な物が多い。
その中でも定電圧放電管は“HighRadiation”の扱いで、旧型は放射能マークが赤のスタンプで入っている。
マークが無い後期型も、放電作用を起こす為に放射性物質を少量ながら使っている。
保管場所は、大量に寄せ集めて置いてはならず、多量に保管する場合はhigh radiation areaの看板と保管所が必要になる。
定電圧放電管というと、VR150やVR105が良く目にする機会があるかと思うが、あれはあまり放射性物質を含まない。
電電公社や特殊機材用に作られた、富士電機のZw65Bは、65V放電管で、低電圧で放電を起こす為に放射性物質をVR150よりか多く使用している事に間違えない。
高圧の場合は勢いで放電が始まるが、低電圧では放電が起き難い為である。
WEの定電圧放電管も、スターター電極なる、初動放電を起こす為の端子がある。
また、VR150、VR105、VR90も、暗室で放電開始をさせようとすると、放電開始電圧が1割、2割上昇しないと放電が始まらない。
パイロットランプの灯り程度で十分であるから、全くの暗がりで使っては放電開始電圧が定格よりも高くなくてはならないから、避けよと用法がある。
恐らくこれはフィラメントから出る紫外線を受けて放電が起き易く(?)なる事と思われる。
もっぱら、カソードやフィラメントに白く塗られている物質中にも放射性物質が微々たるながら含まれているから、割らない方が良いのは違いない。