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Abraham Audio Device Industrial Labo.

マツオサウンドのプリアンプ 修理/改造 問い合わせについて

マツオサウンドのプリアンプ(名称 フォノEQ付き コントロールアンプ)にて、修理、改良の問い合わせを幾方から貰っていますが、何方様の問い合わせも、修理ではなく、根本的な回路や配線材のやり直し、組み立て直しになり、修理という域ではなく、内部の作り直し作業になりますので、ご案内として綴っておきます。

外見のシャーシを再利用した、別物になると思って下さい。(そうでもしないと改善しない御依頼内容が多い為)

 

基礎基本的な部分

トランス出力はある程度パワーのある球(真空管)でドライブしないと、2次側の負荷が大きい場合に耐えられず、歪みを生じさせます。

600Ωが云々語られている場合がある様ですが、15kΩ程で出しているトランスが付いているのを見受けられるので、当然600Ωでは受ければ、高負荷となります。真っ当な音は出ず歪みます。

増幅器は、“ハイインピーダンス受け、ローインピーダンス出し”が基本です。

プレート変調は、ハイインピーダンス出力になりますから、これをシールド線で引回すと、高域が衰退してHiFiからは遠ざかります。

自動でハイカットフィルタが掛かるのと同じです。

このシールド線が、本体内で行ったり来たり、数mにもなりそうな距離使われているので、真のHiFiとは言えそうにもありません。

私はシールド線は使わない派です。

設計不良の場合、シールド線無しでは使い物にはなりません。ノイズを引き込むアンテナになる為です。

しかしながら、アンテナにしない様な回路構成と組み方をすれば、シールド線は不要です。

この考え方は、上杉先生と同じで、真のHiFi、高忠実度アンプなる物の基本的な部分です。

トーン回路は発振の気配があり、外させてもらっています。(入り用の場合は改良して使える様にします。その場合ウネリの少ないNF型を検討)

ローインピーダンスの場合は究極、スピーカー線でもノイズは入りません。

シールド線は不要です。

 

 

・ロー出しをハイ受けで使うのは良好。

高級型や業務用機にあるスタイル。

ノイズに強い。

シールド線で高域の変化は少ない。

長く引き回せる。

高忠実度HiFiになる。

 

・ロー出しロー受け。

放送局、BTS規格の様な600Ωラインの場合に良くあるスタイル。

実際の物を見ていると、稀に250Ω出し、600Ω受けになっていても、600Ω-600Ωとなっていて、余裕を持たせていると推測。

 

・ハイ出し、ハイ受け。

昔の民生機で良くあったスタイルで、手を近付けたりするとハムノイズが大きくなる場合がある。

ノイズに弱い。

シールド線で大きく高域が変わる。

線容量でハイカットになる為、長く引き回すとナローになる。

HiFiから遠ざかる。

 

・ハイ出しをロー受けで使うのは不可。

電圧信号だけが大きく出力しても、先方の負荷が大きい場合に、吸収してしまい飽和を起こした際に歪みとなって音に現る。

周波数特性の変化も起こす場合がある。

低域が出難くなる。

中高音が減衰すると、音痩せした様に聞こえる。

 

 

最近、電源周波数が合っていないからハムが出る云々言われている様ですが、蛍光灯や電動機ではないので、周波数変換は不要です。

また、ハムの大小は、周波数が異なる為に、聞こえ方が変わるのは確かですが、消える、大きくなるという様な事はありません。

50hzの場合は、両波整流で100hz、60hzの場合は120hzの残リプルになります。

トランスが焼ける等の事を言う方がいますが、トランスは大凡40〜70hz迄の間で作られています。

船舶用は400hzなので、軍用のトランスは40〜400hz迄対応した物があります。

トランスの電圧セレクトが正常であれば、火を噴く事はありません。内部回路に不具合乃至絶縁不良で漏電したトランスの場合は、火を噴く場合があり。

蛍光灯等の古風なチョークトランスとしての場合、50hzと60hzで電流の大きさが異なるので、50hz向けを60hz地域で使う事は許されますが、インダクタンスが50hz用は大きい為、幾分電流が減り、暗くなります。

逆の60hz向けを50hz地域で使うと電流が多く流れて、トランスが発熱、最悪は断線します。

電源トランスとチョークトランスとでは、役割が異なります。

 

 

 

修理や改良を希望の場合は、こちらを一読の上問い合わせより手続き下さい。

問い合わせ内容により、こちらに該当しそうと思われし場合は、ご案内差し上げる場合がありますのでご了承下さい。