A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

6A3 Single 回路検討

6A3をお買い上げの方からの回路図の御依頼。

(尚、回路だけの依頼を貰いましても提供は致しませんので何卒ご理解を....)

特に指定が無いので困りましたが、幾種類か検討してみる。

自身は2A3類は実験以外で使った事がないから何とも言えないが、GM-70と比べて、あまりハッキリしない音がする記憶だけがある。F特的にはHiFi。

 

6A3は2A3の6.3V版であり、6B4Gと電気的特性は同じである。

シルバニアのデータブックを参照すると、Ep250、Eg-45、Ip60m、Po3.2W、Dist5%である。

まぁ2Wも出たら効率の悪いS.Pでも、満足な音量は得られるのではないかと。歪みは別として。

ホーンドライバを使えば1Wもあれば相当な爆音が得られる。無歪みの部分を使えるであろう。

 

ドライブ段は45Vが得られたら良いから、5670でも6SL7、6SN7、12AT7、12AU7、12AY7、27等、何でも良いであろう。

ただし12AX7、6Z-DH3、6SQ7、6AV6、34の場合はドライブパワーが小さいから、45V以上出ても吸われて相当ドロップしそう。

フルスイングはしないであろうから、歪みがすぐに耳につくクセのある鳴り方をしそう。

 

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Fig1. 古風な戦前の電気蓄音器風。

-Cをフィールドで作っても良い。

6Z-DH3のp-g帰還はゲイン調整用。

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Fig2. 5670Wを使った様式。

-Cに5M-K9を使ったが6X4でも良い。

6X4の場合は2つのプレートを1つとして使用する。

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Fig3. 安定度を優先させた電源回路。

定電圧放電管、VR150を2つ使用した様式。

RCAの劇場PAに採用していたデザイン似。

アンペックス式はシリースに使用するが、SGは無いからRCA式が良いだろう。

6A3をセルフバイアスにする場合は、750Ω5Wと100μF100Vを入れておけば良いであろう。

この場合は-C部分は不要となる。

トランスにCTがあれば、その端子を使う。

 

5U4は2秒で立ち上がるから、電圧が初っ端高くなるから、75kのリーク抵抗を入れておいた方が安定的。

電源を切った際も、デチャージとして機能するから安全である。