A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

スピーカー部分で特性を合わせる

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キノコのセンターイコライザのあるユニット、FC220Vを超えると音圧がグンと上がり始めて高域がギャンつく程に鋭く鳴る様になるのであるが、箱が箱(ダンボール)だから低域が満足でないのは普通で、これを現状で満足に鳴らす方法は色々あるのであるが、一番単純なのはスピーカーネットワークの様にハイカットしてしまう方法である。

代わりにパワーを幾分掛けないと今迄の音量を得られない点が無駄が多いという事になるが、総合バランス的にはHiFiのセットらしいレンジ幅には出来る。
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回路的にはこの様である。

30ΩのVRでハイカットの量を定められる。

470μFのケミカルを使ったが、本当は無極性の方が良いのであるが、電圧が低いからケミカルでも問題ない。

昔のセットはケミカルを使った物が多かった。

最も、昔は高域特性が悪いから、落ちた高域を補う為にシャリっとした特性の方が良い場合があったであろう。

ペントードの低域のスイングが良い、出易い質のアンプに使うのがマッチングが良いであろう。

フィルムの場合は低域がやはり焼き付け易いから、ハイを補う意味でも、遠くに音を響かせる意味合いでも、ハイ上がりの特性の方が求められた事と思われ。