A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2A3 実験してみる

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GM-70の実験回路で同じく直熱管の2A3も実験してみる。

マツダのデータシートでは、A1シングルで、Eb250 Eg-45 Ip60mA とあったが、実験してみると半分の30mAしか流れなかった。

Jan CRC-2A3とUX-2A3とで若干異なりJan特有の寿命優先球なのだろうか。

はたまた電源ユニットが、内部抵抗が低い球だから、電流を制限しているかな。それだと電圧も落ちて来るから、違うとは思うのだけど、詳細が分からない。

2A3自体はgm検査で合格値を示しているから、エミゲンという訳ではない。

ラクタが多いから、エミゲンの場合が多いモンであるが(^ω^;;)

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フィラメントは僅か赤くなる程度だけれども、動作中は結構な温度になる。

ミテクレの面白さで行けば、GM-70の方が電球みたいに明るくて、如何にも動いているという感じがして楽しませてくれそう。

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大凡出力は3W。

電流計が大信号時にはピピンと振れ動く。

グリッドバイアスも、マイナスの方へ電流が流れたり、プラスの方へ流れたり、1mA程度であるが、ゆっくりと動くのを確認。

これはカップリングに4.7μFと大きい物を入れた為と思われ、カップリングへの充電時間があって、振れが遅くなった事と推測。

 

音の方は、GM-70と大して大差は感じられないが、低域の深みは少ない。

押し強さというか、大きい球ならではの、低域の安定感、重量感がやはり薄い。

古風な電蓄的な音だが、ペントードの軽はずみして1つ低域が増えている感じともまた異なって、サッパリしている感じもある。

2A3には、古風なフィクスドのフィールドスピーカーが似合っていそうだ。

低域が良く出る10吋や15吋を使った後面開放のエンクロージュア。

大分懐かしいが、ほんの10年程前までは、そんなセットで楽しんでいたのだから、進展があまり無いなぁと思ったり(笑)