A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

NHK御下がり/放熱ファン追加する

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先日作った6V6アンプに、定電圧放電管とFETでフィルタした電源ユニットで“ギューン”とノコギリ波風の発振が起きると綴ったが、原因が分かった。

整流管5Z3でも82でも症状は出て、当初は6V6ではないかと疑ったが、定電圧放電管、0A2の異常放電が原因と分かった。

定電圧効果は問題ないが、電流が流れ過ぎる症状が出る。

電極的問題なのか、封入ガスなのか迄は分からないが、安定の良い時には問題は無いが、電流が多く流れ、発振が始まり、何かの拍子に放電が止まって電圧が上がった事でBヒューズランプが飛ぶ。

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新しいのに交換すると問題なくなった。

前のは結構光っていたが、新しいのは薄暗く僅か光っていると分かる程度。

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TV-12でチェックしてみたが、新品でも全てReplaceを示して、不適当だからDelicaで測ると新品はGoodを示すが古い物は?を示した。

定電圧放電管の場合、ガス整流管ではないから、gmを計っているとは思えないが、TV-12ではgmと同じボタンで、DelicaではG1ボタンを押すよう指示されている。

 

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バラしついで、FETのドロップでかなり熱になって熱いから、手持ちのファンで放熱をしてやる事にした。

シャーシサイズが大きければ、6080でも良いし6C33でも807でも良いからFETではない安定化回路で組んだ方がシャーシが熱になる事は避けられそうである。球は熱くなるが。

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6.3Vから、半波整流で5Ωを抱かせて大凡4.5Vで回している。

音はスーと僅か聞こえるが空気の流れもあるし、良しとする。
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内部でヒューズランプが灯ると、大分近代的なゲーミーング コンピュータの様な、そんな雰囲気である。

球下にLEDを内蔵させて、更に光らすアンプも昨今は見受けられるが、ああいった類は私は好きでない。

昔使っていたセットは、殆ど球を見せない設計の物が多くて、放熱の為にチラチラと網から見える程度がカッコ良く感じていた。

テレコの場合は完全に筐体内部に収まっていて見えなかったし、今使っている安定化電源も、内部では整流管や制御管、定電圧放電管の大きいのがオレンジに燈ってピカピカやっているが、隙間からも見えないブラックボックス化している。

そういう堂々見える、見せるのは、何かカッコ悪い様にも感じていた。見たいけども、見え難い程度というのが一番興味を引く。

定めし、若い男子がかくいう、階段で偶然起こる“パンチラ”でワイワイ騒ぐのと同じであろう事と思われ。

今でもそれは同じ考えであるが、ケースが幾分高いというのと、実験するならば、ボンネットケースは無い方が使い易いという点、高さのあるケースの多くを選べない事、お客さんのニーズに答えるならば、球は見えていた方が良い割合が圧倒的である。