A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2020/07/18

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出社した時に社長が使ってる補聴器のVC線が切れて買い直したという事だったらから、作業台を借りて、小型ボイスのハウジングをバラしてハンダし直して継ぎ合わせてみた。

結果はバッテリ切れで音は確認できなかったが、耳掛け部分はワイヤとより線が2本ある構造で、ワイヤは形状保持用のもので、電気的に何かという訳ではない。

接着剤には変成シリコーンと樹脂を溶かして一体化させる形態のものが使われている様である。

バラすというよりも、引き千切る様な雰囲気であった。

ワイヤはシリコーンで固定されているだけで、回転や引っ張られに弱い構造と見受けられる。

 

 

 


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83は欲しがる人が多いが82は殆ど見向きされない様子。

外回りに出た時に、球屋に顔出しに行ったらコロコロしていたから買っておいた。

82はフィラメントをシリースに、82はパラに入れた構造である。

従って82は2.5V 3A、83は5V 3Aである。

水銀整流管はヒーティングタイムが必要とされているが、真空管試験機、TV-7やヒッコックのセットには、ヒーティングタイムも無しにBが掛かる設計であるが、offの時にgmを押しておいて、onにしたら、球がバチチとなるかと思えばならない。

試しにチェッカーにプレート電圧だけを印加してみてもやはり放電は起きない。

やってはならないが、gmボタンを押して高圧を印加しても、逆耐圧越えにもならなかった。

要は、平滑の1段目に来るコンデンサが大きいと予熱無しでは使えず、保護抵抗かがある場合は其の儘使えるという意味ではなかろうか。

それと、前々から思っているのだが、PT2次側をON・OFFするショックというのは大きいもので、整流管にはラッシュカレントによるダメージが幾分多い事と推測される。

業務用の物は、PT1次側をON・OFFする構造が一般的である。

サーマルリレー管を使用する場合は、回路を断っておくというよりも、保護抵抗をショートさせて運転開始とさせるのが良い。

保護抵抗なしの場合、サーマルリレーの接点はバイメタルによって徐々に接近し合うから、アークで接触子がすぐにやられてしまう。

特に大きいコンデンサがあれば、ラッシュカレントによる大電流でアークが酷くなる事であろう。

さて、ベイパー球は、レギュレーションが良いから、Bclassアンプに使いますかね。