A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

出力管よりも大きい整流管(笑)

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球は集まったから、配置をどうするか検討。

後にトランス屋に誂えをお願いしておくが、直接整流管の頭に短距離で高圧を入れられる様なデザインにしようか。

ヒーター、高圧とで別にしないと容量が合わないであろう雰囲気はあるから、トランスが4つになりそうだ。

にしても、出力管815よりも、整流管4B31の方が大きいという(笑)

ピカピカしそうであるが、4B31は傍熱管だから光らない。

-C用に使う3B24は直熱管だから、これは電球の様に割りかし明るく光る。

傍熱と直熱を分けた意味は、B+の傍熱は時間がかかって問題ないが、-Cはそれよりも早く立ち上がらないと、B+が先に立ち上がる様だと、0バイアス動作になり、出力管の電流が流れ過ぎとなる。

数秒であれば、電流が多量に流れても、壊れる様なヤワな球ではないが。

807や815、この辺りのトッププレートの球は、少しの無理も効く。

6L6等の下に出した類の球では、無理が効かないから要注意である。

 

4B31はウォームアップ2分という、一度安定すると、長期に渡って安定する類の球である。

用途はレーダー用であるから、信頼性は高い。

特高圧用で、電流はそんなに流せないが、普通使いでは十分な容量。

2分以内には、815もその他の球も動作状態になるから、徐々に電圧が上がってラッシュカレントが少なく良いであろう。

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高圧を印加した4B31のプレート内部。

青いグローが壁面へ現れ、定格一杯に電流を流すとガラス面にも電子が飛び付き、青く光り出した。