A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2020/03/24 電源を強化したフォノアンプ

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以前にサンプルでもらったデュカッティのMPコンデンサを使わないでいたから、使ってみることに。

モーター起動用なのか、補助位相用なのか不明であるが、ACは490V迄、DCは250V、80μFと表記してある。

Imax16Aとあるから、多分リプルの意味であろうが、16Aとは相当なものである....

チャージしてショートさせると小さい溶接機になりそうである。
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トランスよりも大きいっていう、場所を選ぶサイズであるが、インピーダンスはかなり下げられるのではないかと思われ、オイルコンに近い特性と思われ。

容量が小さくても、インピーダンスが低い事で、リプルが大きく取れる。

7、80年前のセットは大抵、4+4μFのオイルペーパーが付いている事が多くて、これでも十分ハムが取れていて、放送用PAセットだと、これが2つ、計16μFでも十分に実用になっていた。

愛用のデンオン研究所の807ppのPAアンプも、8μFが3つ乗っかっている。

初段の方はケミコンを使っているが、ハムは非常に小さい。

整流管のデーターシートに、最大4μF、16μFとある物が多いが、これはオイルコンのリプル電流を考えての事と思われ、ケミコンのリプル電流とを比較すれば、100μF位でも高リプル品ではなければ、問題にならないのかも知れない。推測の域であるが。

 

そんなで、これを2本載せられないかと、組み合わせたが、1本が限度であったが、リプル電流だけで比べたら、高リプル品ケミコンの15000μFと同じ位に該当するから、100μF程度のケミコンを使うよりかは、かなりの安定度は期待出来るのではないかと考える。

実験も兼ねてやってみる。

 

電源は115Vタップが最大であるから、倍電圧にしてみると300Vが得られる事が実測で分かった。

80μFのmpコンのチャージ電流を考えると、倍電圧のケミコンのリプル電流を上回ると思われ、熱に変わりそうで危なそうだから抵抗を入れた方が良さそうだ。