A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2020/02/27

先日のThorensアンプの続編。

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RIAA時定数の組み合わせユニット化。

Cはパラに使うとX2、シリースに使うと1/2、耐圧はX2。

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腕時計の時と同じピンセットで組み立て。

回路図が欲しいという方は、改造しようとしているのだと思うけれども、腕時計のオーバーホールをした事があるレベルの人じゃないと、多分コテを入れた時に、隣とか他の部品を焼きます(笑)

そもそもコテが届かないかも(^ω^;;)

高圧縮して組み立てていますからね。

この後はGnd線を引っ張って一点アースして行く。

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最後にB+のケミコンを配置したら完成。
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結構密集度合いが凄いですねぇ。改めて(笑)

マッキンの時も凄かったですが。
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まぁ多分大丈夫でしょう(爆)という感じで通電、鳴らしてみる。

球を揺らすと内部でショートしちゃう様で、バチバチやったので後で修繕しておきましょ(^ω^;;)

 

ps:カソードフォロアーのGとKが動かすとタッチしていた。改修済。

終段のGと前段のPとは直結だから、P-Kショートと同じ(^^;;
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オリジナルは12AX7で構成してあるから、初段にX7、後段をT7で使ったら、ゲインが凄くて其の儘、小出力MCでも余裕で鳴る程でビックリ。

特にトーン回路を切り離せる様に作ったのだけど、3dB程はトーン回路で落ちている様で、更にゲインが高くなるから、押し込まないと鳴らない設計のパワーアンプに繋いでも、余裕でガンガン鳴るだろう。

終段はU7でカソードフォロアーに設計している。

石の20k入力辺りのアンプでも鳴らせる。

プレート出しだと高負荷には耐えられなくてクリップするし、長くシールドを引っ張り回すと、線容量でハイ落ちが自動的に行われて、ローファイになる。

お気に入りの上杉先生の言うように、シャーシ内は一切のシールド線を使っていない、シールド線レス構成。

シールド線を使わなくてもハムが入らない作り方が良いというのは賛同である。

 

信号線は何処でもシールド線を使っている人をオク等でもチラホラ見かけるが、その部分がどの様な具合で働いているのか分かっていないで作っているのか、それともシールド線が無いとノイズに困る様な設計をしているのかと、思う訳である。

フォノイコライザだからとか、プリだからという事は関係ない。

ACハムは、電源ACをシャーシ内に引き込まなければ皆無であるから、シールド線は必要ない。

インピーダンスでクロストークが気になると分かっていれば、近く配置するか、距離が離れている場合はカソードフォロアーにするだとか。

コストを抑えるのであれば、シールド線を引き回す他無いかも知れないが(^^;;

 

気になるその出音は、RIAAの普通な感じ(笑)

石の8万位するフォノアンプと変わりないかな。

ノイズは電源で変わっちゃうけど、オクにも出している試作型(実はかなりローノイズ版)で試聴。

トーレンスのモーターの音とか、カッティングノイズが気になるレベル。

トーンはONにしていた方がRIAAカーブに忠実な感じ。ブラインドされたら判別無理かも。

OFFにするとハイ上がりで古風なHiFiを謳ったセット感がある。

要はトーン回路とで上手いバランスで設計されている事と思われ。

PCでカーブ見た時に、古風なカーブだと言ったが、それを補う為にトーン回路で補正をしていて、全体が揃う様になるという仕掛けの様だ。

ホントの一部分取りしても上手く動かない回路構成らしい。

昔の回路はそういうそのあるから、一部抜粋しただけだと、逆に変になる事がある。

NFなのに、CRで補正しているという場合もあるし、逆の場合もあるから、安易にイイトコ取しようとすると、思わぬ結果になり兼ねない。

トータルでバランスが保たれるという事である。

今回はそこまで気を配っていなかったから、改めて良い勉強になった。

 

一部を見ると不可思議な特性になっていたりするが、後段で打ち消ししていたり、この手は東通工のカセットデッキは内部でEQの補正が凄くて、Cの海になっているのを見かける。

ストレートではなくて好きじゃなくて、内部補正の無いアカイのGXCシリーズを使っていたが、テープカーブだけのEQ補正だと、ヒスノイズとか色々生々しい...というか最期はうるさく感じてしまっていた(^^;;

DH-610Sを先生から貰ってからは、ノイズが気になるレベルが云々じゃなくて、良い音とはこういうものなんだなと感心させられた。

オープンにシフトしてからは、殆どカセットは使っていない。

DH-610の回路を見ると、吹込みはエンコードEQとバイアスを掛けるだけ。

再生もデコードEQを通るだけという、構成内でエンコ、デコードしているという事はない。

 

う〜ん。それにしてもトーレンスのアンプはなかなかお目にかかる機会は無くて、回路図だけであるが、パワー側も含んだオリジナルを1台組んでみたい気もする。

TD224のキャビネットに組み込んでも良さそうである。

 

https://youtu.be/j9oIzelF8fA

インスタとはまた別バージョン。

低域が氣持ち良い(笑)

P.Uを上げた時の静けさは、手持ち動画では伝わらないかなぁ(^^;;

 

またその内放出します。

球は手持ちもう無いので付属無しでお願いします。