A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2020/02/20

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RA-1474の続編。

持ち合わせで4回路3接があったのでF1 F2 F3を瞬間切替できる。
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オリジナルはアンバランス600Ω出しだろうから、カソードフォロアーにして流石に600Ω負荷は重過ぎるが、10k程度であれば大丈夫であろうと考え、McIntoshのエッセンスを貰って作ってみた。

4段だから大して時間は掛からなかったが、通電して各所の電圧を確認、音を出してみたが、鳴らない。

ゲインを上げると急にバリバリと鳴り出し、リモートカットオフ球のリミッター回路を逆にした様な、音が小さい時はカットオフ、大きい時だけオペレーションと言った感じに。

試しに終段を抜いてみると、普通になって鳴る様になった。

どうやらマッキンのエッセンスが上手く汲み取れていなかった様子である。

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PGダイレクトにしたカソードフォロアーと簡単に思っていたが、奥が深そうである。
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考えはカソードに戻して繋ぐ事で、バイアス分+、Rpとで上手い事動作させているものと思い込んでいたが、そうではない様である。

挿絵は例えで電圧を書き入れたものである。
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調べると、0バイアス動作に近い具合で、初段のゲインが其の儘outに現れるのは思った通りであった。

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初段のRpを小さくすると、ゲインも落ちる。

Rkを小さくしてもゲインは上がった。

然し乍ら、次段のカソード抵抗を小さくすると信号が出なくなり、逆リミッターの様な動作になる事が分かった。

Rpと同じにして整合性を取っているのかと思いきや、そうではなかった。

あまり大きい信号を入れると歪むが、低インピーダンス出しは可能。

大きい信号をもスイングさせる場合は、一般的なカソードフォロアーを採用するのが良さそうである。

例えば、パワーアンプの出力段を押したりする時。

 

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直接HighOUTのP.Uを繋ぐと、ゲインは普通のフォノアンプよりか僅か小さいが、普通にフォノアンプとして使えた。

BIEMカーブのLPを試聴したが、少しクロスオーバーの中央部分より高域が僅か上がり過ぎかなという印象だが、バランスは良いように思われ。

F2型のNo Postも、イコライザカーブが掛かって、低域が持ち上がっているから、普通のラインアンプとして使えない。

それと、ゲインポットの手前に100pfがぶら下がっているが、高域の発信防止かと思って付けなかったが、高域がシャリついているから、補正用と思われ。

ラインアンプとして使うのであれば、NFカーブ調整は抵抗だけに、100pfも切り離れる様にしないと上手く無い。

 

フォノイコライザーとしては、古風なHiFiを謳った製品っぽい感じ。

RIAAは少し低域が不足に感じる気がある。

電源はMcIntoshのD-101に準じたピンアサインにしたから、互換性は良い様にした。

 

少し改良して、遊んだら放出予定(笑)