A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/11/03

先日から、あっち行ったりこっち行ったりで、ゴタゴタやっていました。

 

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久しぶりに、阿部式電気時計の親時計のアレコレ触らなくてはならなくて、手入れしたり。
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大正期は、湿式電池がここの函へ収まっていた事と思う。

現在は安定した電源供給があるから、電灯線からの電源にしているが。
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親電気を触った理由は、沖電気工業が昭和26年に作った子時計を動かしたかったからで、これは、阿部彦吉が特許を取った約20年後に沖電気が似た様なのを作り始めている。

昭和8年に彦吉氏は他界、おそらく阿部時計店も同時に閉店しているのではないかと推測。

特許が大体22年位で切れるそうだから、切れた頃を見計らって、多分各社が作り始めたのではないかと思われ。

構造は全く同じ、デザインも瓜二つで、受け継いだと言われたら、確かにその通りと思わざるおえない。

デザインは大正期の旧型に似ている。

 


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こちらも久しぶりに5B38を通電。

片chが何かハムが入る様になっていて、せっかくお客さんがみえたのに不調で、全く今の自分の様で、上手く行ってなくて。

時間ある時に原因を探る事とする。

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お客様から、この球で上手い事、調理を頼まれた。

自分でやる時は結構良い加減にパズルみたいに組み合わせを考えて、マッチングの良いのを探りに探って、その組み合わせは本当に手探りの良い加減なものだが、今回ばっかりは決まった球が揃っている訳で、これを上手い事マッチングさせて使うという、決まった枠内であるから、自由度はグルっと広くはないわけであるが、出来ない事はない。

ただ、出来ない事はないが、コストがどうあがいても、普通かそれ以上は掛かるのは、もうどうしても致し方無いか。

 

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これは前々から実験はしていたのだけど、実質的に使う用途がなくて結果だけであったが、ペントードの球は定電流特性があって、あるバイアス値に対してプレート電流が一定に流れるというもので、これを低電圧でも結果が得られるという使用方法で、ppの反転回路へ使えるという事がある。

今一般的には、定電流ダイオードを使用した物が普通であるが、B-を用意しなくてはならないし、簡単そうで、簡易じゃない。

ペントードの球を使って定電流回路を組むとB+だけで済むし、完全球式とも言える。

今回のお題には、これのマッチングが良い様な気がしてならない。

 

 

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今日は知り合いの画廊に寄った後1丁目1番で、ちょっと電気ブランを。

1杯で疲れが来ているのか、もう大分酔っ払い(笑)

その前から、ワインも飲んでいるからかな(^^;;