仕事の電話をしようとダイヤルを回したら、キー音と共にベルが鳴る様になっているではないか。
1930年代の代物だから、何時不具合が起きても不思議じゃない御年寄ではあるが、部品的に問題が起きているとすると、其の儘使い続けるのはマズイので、修繕する事とする。
主な原因はバックテンションを掛ける紐が切れていた為であった。
WEのベル回路のコンデンサは1μF以上の大きい物だったり、電流が結構流れるのと、どうやら磁石が入っている様でレスポンスが良くなっているから、国産の鉄心型とは違ってダイヤル中のキーにも反応していしまうという事があるから、テンションが掛かっている。
国産でも4号はバネが掛かっているが、多分これは音圧稼ぎと考えられる。
紐を掛け直したが、やはり鳴動する傾向が強く見られるから、コンデンサをチェックしてみる。
そうすると、250Vで5MΩ程出ていたし、容量も少々多い程で問題なさそうであったが、1kVテストでは、1M以下であったから、少し疲れ気味か。
更にブロック型になっている為、もう1極を含んでいるから、これらの絶縁を見てみると、これが5M以下になっていた。
これは端子BKとCに入っているコンデンサで、ハイブリッドチョークとで受話、送話のフィルタになっていたと思う。
直接これらの絶縁が悪さを起こしているとは思い難いが、双方がショートでも起こすと面倒に思って、ベルだけ別個にフィルムコンを抱かしておいた。
試験してみると問題なくなった。
この前モデルのWE101の方がより古く、Ebayでも400USD以上の値がついている。