A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

Western Electric 202 Bell Box

f:id:A2laboratory:20191101090952j:image

仕事の電話をしようとダイヤルを回したら、キー音と共にベルが鳴る様になっているではないか。

1930年代の代物だから、何時不具合が起きても不思議じゃない御年寄ではあるが、部品的に問題が起きているとすると、其の儘使い続けるのはマズイので、修繕する事とする。

f:id:A2laboratory:20191101092036j:image

主な原因はバックテンションを掛ける紐が切れていた為であった。

WEのベル回路のコンデンサは1μF以上の大きい物だったり、電流が結構流れるのと、どうやら磁石が入っている様でレスポンスが良くなっているから、国産の鉄心型とは違ってダイヤル中のキーにも反応していしまうという事があるから、テンションが掛かっている。

国産でも4号はバネが掛かっているが、多分これは音圧稼ぎと考えられる。

f:id:A2laboratory:20191101092126j:image

紐を掛け直したが、やはり鳴動する傾向が強く見られるから、コンデンサをチェックしてみる。

そうすると、250Vで5MΩ程出ていたし、容量も少々多い程で問題なさそうであったが、1kVテストでは、1M以下であったから、少し疲れ気味か。

更にブロック型になっている為、もう1極を含んでいるから、これらの絶縁を見てみると、これが5M以下になっていた。

これは端子BKとCに入っているコンデンサで、ハイブリッドチョークとで受話、送話のフィルタになっていたと思う。

直接これらの絶縁が悪さを起こしているとは思い難いが、双方がショートでも起こすと面倒に思って、ベルだけ別個にフィルムコンを抱かしておいた。

試験してみると問題なくなった。

f:id:A2laboratory:20191101095500j:image

この前モデルのWE101の方がより古く、Ebayでも400USD以上の値がついている。