マツダのハンドブックで1953年には廃番になっていた、トランスレス倍電圧整流用の24Z-K2という球。何年製造されたのか不明だが、そんなに長い事製造していないのではないかと想像。
前々から、データシート上では目にしていたが、現状皆様使わないから、流通がなく、一般的に知られている球では無いと思うから、入手は難しいと思っていた。
がしかし、秋葉の球屋徘徊で奥の方に寝ていたのを発掘した。
本格的なデッドストックであった事と思う。
コレが欲しい、幾らで譲ってくれるかと問うと、笑ってこんなんが欲しいのかと研究費の代わりと貰った。
毎度良くしてもらって、借りを返さなくては...(^^;;
箱も綺麗で当時価格450円とあり、銀座線の乗車券が20円位の時代だろうから、往復10回は出来るくらいの価値と思われ。
球自体は燻んでもいなく、ソケットも印字も綺麗だから、新品であろう。
プレートの並び方は、6SN7とか6SL7みたいな雰囲気で、一見して電圧増幅管っぽいミテクレ。
ヒーターが24Vで双極 両波整流となっているから、普通に使っても良いし、倍電圧でも良い。
KX-80等と違うのは、カソードがそれぞれに出ているという事で、探すとなかなか見当たらない整流管だ。
これを使って何かと迄は考えていないが(^^;;