A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/08/19

Mcintosh C108を参考にアレンジ コピーしたフォノアンプが完成せり。

f:id:A2laboratory:20190819121629j:image

オリジナル同様に電源ユニットは別筐体とし、ハム等のノイズレスを図る。

オリジナルはラウドネスをも補償出来る様になっているが、T.Cがあるから、これは省略。

フロント部は、ターンオーバー、ロールオフ、T.C、ATTという構成で、入力端子近々にセレクタはつけた。

これにより、不要なシールド線を這わす必要がなくなる。

無論、今回はフォノアンプであるが、内配には一切使用していない。

最も、ACをシャーシ内へ入れなければ、シールド線は不要で、これこそ真のHIFIと言える。

ACを引き込んだとしても、設計次第でハムは入らないが。

パワーアンプでもシールド線を這わす設計のがあるが、それは設計があまり宜しく無いと言える。(シールド線を使わないとノイズが入る様な設計という意)


f:id:A2laboratory:20190819121632j:image

かなり部品配置は混んでいるが、REVOXの作り方を模して、短距離完結にする様にし、下層から順に組んでいく方式にした。

REVOXはソケットから出たラグでバナナの木みたいな構造に部品が連なっている。

REVOXは業務用STUDERの民生機版である。

良い技術は得た方が良い。
f:id:A2laboratory:20190819121635j:image

ヒーターを浮かした儘だと、200mV程出力にハムが現れたが、シャーシアースだけで、すっと引いてしまった。

少し残る場合はB+から高圧を得て、ハムバランサにバイアスとして印加するとより静かになるが、今回はバイアスも必要無い様子。

専ら、オリジナルの回路がハムバランサだけであったから、それで満足行く設計であるという意味になる。

交流点火でMCをも増幅するレベルであるから、通常であれば直流点火が一般的に思えるが、凄く安定した設計である事が伺える。

電源ユニットがまだ完成していないので、ゼネラルの球式安定化電源を使用したが、昭和28年代の代物であるから、あまり安定性や平滑が今の電源程綺麗じゃない。

それでもハムが聞こえないレベルで動作している。
f:id:A2laboratory:20190819121627j:image

試しに、東芝の12AX7A、マルT、HIFIを試してみたが、球自体のインピーダンスが高いのか、手を球に近付けるとブンブンとハムが出る。

JAN 5751が一番バランスが良い様で、さらに球自体のインピーダンスも低い様で、シールドケースなしでも然程ハムは出ず、かなり良い。

オリジナルもシールドなしで、どんな12AX7が刺さっていたのか不明であるが、選別品と思われる。

 

昔にFETのフォノアンプを、比較用に1台買って使っているが、幕裏で切り替えられても、判別がつかない程の質であったから、出音に驚いて鳥肌が立った(笑)

FETのフォノアンプは、単品で¥80k近かった記憶がある。

これ買うなら早く作れば良かったぁ〜と今更(; ^ω^)

まぁ比較用だから…(; ^ω^)

 

youtu.be古いソース

youtu.be

近年のソース
 
古いディスクでも、カーブが違うディスクでも、トーンコントロール範囲内に全てあると言って良いから、聞いた感じ一番良い所で合わせてもらって使うスタイルは、マッキン オリジナルと同様。
言い換えると、ロールオフもターンオーバーも、コントロール範囲内のポジションにセットしておけば、調整範囲内という事になる。
今回はオリジナルに近く作ったが、固定素子としてもリメイク可能だから、もっとローコストにしたバージョンも作れる。
 
電源ユニットはオリジナルを尊重して、プラグイン式を同様にして、オリジナルでも手製でも対応出来る様に進めている。
電源ユニットも、松竹梅、シリースで選べる様にして、廉価版から高級版、オリジナル コピーとで、楽しめる様にしたい次第。
さらに、次回作も同じ電源ユニットで対応可能とすれば、本体だけ買ってもらえれば、電源代が浮いて、コストカットにも、安くも対応出来ることへ繋がる。
電源ユニット、D101のオリジナル回路図がネットでも閲覧が出来るから、自作するという方は、自作されても良い。
ピンアサインが特殊の場合は、個別に表記する次第。