A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/06/23

LAMBERTの駅時計を。

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待っていたマイコンが届いたので、組み込んだ。

今回のは、子時計なのに電灯線の電圧が其の儘入るという、ちょっと珍しい方式なので、SSRを使用し、且つ静音性と小電力で駆動させようと。

機械リレーだと、電流食うし、カッチン カッチン鳴るから、まぁ静かじゃないよね(^^;;

ただこのソリッドステートリレーもちょっとクセがあって、ある程度電流を流して使わないと、OFFにならない場合がある。

意味が暫しややこしくなる事と思うが、ある程度の電流が流れていないと、カットオフする値に達せず、回路が断たれない。

また、1回路1接点であるから、極性を入れ替える方式の場合は倍の4個必要になる。

案外SSRは高価で、トランジスタディスクリートに作った方が安上がりかも知れないが、直接ACをトランジスタでON-OFF出来ないから、その辺りはダイオードが複数必要になる。

 

子時計自体は、モーターとマイクロSWだけという構成だから大変に静か。

パッタン パッタン磁石で吸う方式も良いけど、これはこれでローコストで効率的な感じ。

ただ、配線が...という部分で良否あるかなと。

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基板に乗っているswは、指針送り用。

これまた独特で、子時計は大抵裏から手動で指針送りが出来るのが普通な感じなのだけども、これは完全にElectrically。

モーターを回す以外に時間合わせが出来ない。

それに、本当は1時間に一度、同期用の信号が必要で、1時間毎に調整が入る様な設計らしい。

このモデルは1台しか持っていないから、そんな同期精度は求めていないからパスした。

 

ドイツの設備時計も似たような感じで、秒針が結構進みが早いのだが、00に来ると信号が入るまでは強制的に停止させられ、信号が入って、分針が運針すると、秒針が解放されて動き出すというものがある。

youtu.beドイツ T&Nの子時計。

秒針と分針が独立した設計。

 

youtu.beYoutubeにはLambertの子時計がUPされていない様で、他にヒットせず。

あまり有名ではないのか、それともそもそも出回っていないのか不明。

(プログラムを間違えて30秒で書き込んでしまったので早い)

 

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内配図はこんな感じ。

PICが制御してくれているので、かなり部品点数は少ない。

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試験運転。
 
 
中身を電池式のクオーツかに入れ替える人が多いが、それでは本来の持ち味を生かしているとは思えない。
ミテクレだけのニセモノでは、面白くないもので、機械美も何も無い物では、やはり持っている意味が見えない。
形だけではなく、中身迄しっかり本物を使うべきではなかろうか。
そう、好きなのであれば。