A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

maruzen bell timer.

マルゼン ベルタイマー

以前に入手し、手入れ後少し動かしていたのだが、振り竿の落ち止めが切れて、振り竿落下の儘、電源も供給せず動くだけ動かして止まった儘に。

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今日は休業日でゆっくり出来るから、手入れしてやる事にした。

振り竿の止めは、単に振りベラの中央の穴に針金を通して抜け留めとした簡易なもの。

なので、ガンギから伸びるアンクルの持ちの中を振り竿を通して、新しい針金で固定すれば良い。

機械バランスは前に調整したから、一先ず其の儘にて。
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電源を入れると、結構長い間モーターが回り続けて、ジワジワと動力のゼンマイを巻く。

ヒューズ代りのランプは結構煌々と光る。

このランプ、電流が流れると定格の10Vか20Vの電圧降下があり、モーターを100Vで動かした時よりも若干静かに動かす事が出来る。

トルクが結構大きく得られる様になっているが、実際はそんな大きな力が掛からなくとも巻き上げ出来る。

不具合が生じた時に、トルクが強いと勢い任せに破損する場合も考えられるから、欲しいトルクを若干上回っていれば十分である。

力任せに仕事をさせるのは機械にもあまり良いものじゃない。

 

この部分には100Vの電灯線が引き込んであるから、下手に触ると感電する(^^;;

昔の機器は端子剥き出しのスタイルが良く見受けられたけど、安全面からすると、やはりoutな部類なのではないかと思う。

 

筐体は鉄製だから、塗装はされているけど、漏電を起こすと結構危ない事と思われ。
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ミテクレは時計の様だが、内容は始業、終業のベルを鳴らすのが目的の機械である。

5分刻みに穴の開いたダイアルが内部にあり、それが時間と共に回転する。

その穴へネジを締めてやっておくと、その時間が来ると、自動的に5秒〜25秒程、自動スイッチが入る仕組みである。

昔はベルやサイレンが普通で、学校でもベルというスタイルがあった。

小さい所では、用務員さんかがベルを持って鳴らしに歩き回るという事もあったと思われ。

アメリカの学校が今もベルで、昔と変わらないと思う。
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若干内容の割に大きさが似合わない筐体サイズである(^^;;
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丸善株式会社は今もあるが統合した様子。
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これはベルタイマーであるが、他にも親子時計やタイムレコーダー等も作っていた様である。
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自動-休止、非常-休止

スイッチを自動にしておけば24時間繰り返しになる。

休みの期間や停止しておきたい時は休止に倒す。

非常は、ベルを設定時間外で鳴らしたい場合に倒すと手動で鳴らす事が出来る。

 

 

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古本屋にて、昭和30年代のカタログを入手出来たから、一部抜粋。
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構成図

親時計連動のタイムカードもあった様である。

大人数が居る所では、複数台のタイムカードで流れを良くしていたのだろうか。

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親時計

左のはドイツTN(Telefonbau und Normalzeit)のデザインっぽい雰囲気がする。

正確さを求められる故に、振り子はTN同様に棒式の様。

かなり重い物と思われる。
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子時計

MARUZENの印が入った物は見た事がない。

あったら激レアな部類かも知れない。
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時計塔用機械

子時計としての連動であるが、指針が大きい故、電気でゼンマイを巻き上げ、その力で運針させる構造の様である。
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ベルタイマー

時代が違う為か、所有の物とはデザインが若干違うが、内容は標準型である。
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タイムカードマシン
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電気時計

補助の代わりにゼンマイ式で、振り子式の様だ。

振り子と言っても、多分想像の振り子ではないく、交流発生バイブレータの様な、鋼の先端に重りがついていて、これの長さを調整して時間合わせをする様な、そう言った類と推測。