A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

有り余りの球で構成した ステレオ 42 パラレル プッシュプル

先日、ガラ箱で買った寝ボケ42を喝入れして8本は揃っていたので、これで42パラプッシュを作る事に。

SGにはVR105とVR150とで、255Vが得られるから、これをくれてやる。

4本で最高出力時に35mA流れる予定だから、これを2セット使用してステレオとする。

定電圧放電管の定格は30mAだから5mAオーバー。

最大は、70mA10秒以内と決まっているから、少し許容はあるかな。

f:id:A2laboratory:20190424092948j:image

初段とドライブは13EM7(13EA7 同じ)がガチャガチャとガラ箱に余しているから、これを使う。

ヒーター電圧が高いから、好まれないタイプの球だが、ハイμとパワーが入った双三極管だから、使い勝手は良い。

特にAB2でドライブするという時には都合が良い。

内訳としては2本使い、1本目のハイμ側が初段。

2本目のハイμをpk分割して、パワー側2本でカソードフォロアしてやるのに使う。

出力管のグリッドが電流を吸うレベル迄、フルスイングさせる事が出来る。

pk分割の儘では、グリッドに吸われて、フルスイングする前に歪んでしまう。

 

昔のアンプは、カソードフォロアでドライブしてやる回路はあまり見かけないが、業務用のアンプ、映画館のトーキー用やホールで使う大出力のアンプで、戦後沢山出回った送信管 807を使ったモノは、大概カソードフォロアでドライブしてある。

そもそも、送信管はフルスイングさせようとすると、グリッドが電流を吸う特性があるから、大出力が欲しく、最大時の歪みを下げるには、やはりカソードフォロアのドライブが必要である。
f:id:A2laboratory:20190424092951j:image

UZ42は送信管ではなく、拡声器用に開発されたモノだから、グリッドが吸う割合も少ないのではないかと思うが、作った後に、やっぱりカソードフォロアが必要だと、コロコロ変えるのも面倒なので、一発で完成する様にしたい。

データシートによれば、AB2で使っても、グリッドの消費電力の記載が無いし、吸わない球なのかも知れない。

 

いや、吸わない球だろう感じがしてきた。

ラジオで使うと、前段は12AX7に似た6Z-DH7が入っている。

ハイμでも、ドライブ出来るという事は、吸わない球だろう...

それだと無駄にバッファかけている様な感じだが、ハイインピー出しよりか良いかな...(^^;;

うん、そういう事にしよう(^ω^;;)
f:id:A2laboratory:20190424092945j:image

配置はこの様にしたいが、ちょっと無理があるかな。

トランスを乗せてみて...結果が出るかな。