A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

アンサホン入れる。

最近は外回りが多く家にいない事が多く、家の人は電話嫌いで出たくも話したくないと言い出し、何時の間にか、電子メールにシフトしたらしい。

iPadを渡してから随分と変わった様に思うが、まぁ詐欺紛いだったり、勧誘だったり、そんな電話が多いから、駆け付けて出る必要の無い、好きな時に見られるメールは気が楽で良いのかも知れない。

確かに、店に立っていると、電話を取りに行くとお客の相手が出来ないし、作業も手を止める事になるから、効率は悪くなる。

夜も食べながら、自分が受話器抱えて喋っているのが気に入らない様子。

毎日夜は2時間か3時間は飲みながらマッタリ食べるドイツ風(?)な感じで、ワサワサした食事は落ち着かない様。

他人宅では、食べたらすぐに自室?へ戻るそうで、10分、20分しか居間にはいないのだとか。

当方宅では考えられない時間感覚であるが、珍しいらしい。

 

そんなで、ベルが鳴っていても放置しているらしいが、30分毎に電話が掛かってきて、うるさいと言い出して興奮して怒るから、仕方ないからアンサホンを大急ぎで買ってきた。

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50年近く前のデッドストックらしき状態。

外出先でも留守録が聞けるという、リモコールがあるが、特定の発振音をアンサホンに聞かせる事で、テープが再生を始めるという物らしい。

コンセントをアンテナ代りに無線でジュークボックスを動かす方式に似ている。

実質の無線ではないのであるが(^^;;

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通電しチェックすると問題ない。エンドレステープもオリジナルで、吹込みはされていなかったから、“発信音の後にメッセージをどうぞ”と吹き込まなくてはならないが、20秒も間があるから、Airを吹き込んで、都合良く過ぎたらメッセージを吹き込む事にしたが、上手く行かずブチブチ途切れながら、発振音が鳴る状態になってしまった(笑)

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WEと組み合すとは福音電機パイオニアも思っていなかったであろう(笑)

通電しておくと留守電として機能し、ワンコール以内にテープが回り出す事を確認。

なかなか古い良い音がしている(笑)

エキサイターランプ

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光学トーキーの光源、エキサイターランプが暫く待機している間に切れてしまったらしい。

音もなく消えていたのである。

エキサイターランプの替えはカートンで持っているから、交換すれば良いと思っていたが、箱を開けてみるとバルブサイズもフィラメント電流も、少し大型用の物で合わない。

ストック箱を見ても、同じ物が有ったかと思えば、フィラメントが縦向きの物で、電圧と電流が合わない。

こりゃ参った。

致し方ないから、6.3VのP.Lを使って、それらしい代用品を作った。

ソケットはルーズベースの球があったから、それを外して作った。
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エキサイターランプには規格があって、サイズ、フィラメント位置、これらが決まっているから、これに合わせに行かねばならない。

しかしながら、構造は至って単純で、光源-レンズ-フィルム-フォトセルという位置関係であるから、今回の場合はランプを一番音の大きくなる場所へ、探してやれば良い訳で、少し動かせる様に、端子へ直接ハンダせずに、リード線を介してソケットを浮かした様な具合に止めてある。

結果としては良好である。

僅か横へズレても音が小さくなり、果てには音が出なくなるが、リードは保持もするから、一度決めたら触らなくて済みそうである。

次のランプ交換の時は、フィラメントがフィルムに対して平行になる様に回し、加減する必要がある。

今回は平行に来るように合わせてハンダしたが、半周り位は接触子のバネが効くから、調整が出来る。

 

エキサイターランプはサンエイ電機で手に入るから、作らなくても良いっちゃ良いが、それもまた楽しみなもので。

チョークを巻く

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毎度の誘導モーターを作った時のボビンで、チョークを巻いてみる。
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4セクション分けにして無誘導巻きとして実験。

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コアには針金を詰められるだけ叩き入れた。

絶縁を試験し、1kV 2000メグ以上出ているから良好とす。

触れた瞬間にピッと指針が上がるが、コアとの静電容量が出ているらしい。

コアはアースした方が良さそうであり、WEの古い物は、ケースアースになっている。

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容量を計ったが、1000Tで50mH前後。

あまり高容量ではないが、ACラインのノイズ消しに使いたいから、大き過ぎてもドロップが大きくなって良くないから、試作1号としては良しとして実験する。

 

電流計も欲しいから、この勢いで鉄片型電流計も作ってしまおうかな(爆)

電気時計

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先日モーターを作り替えてから具合良く動いている。

床へ転がしておくのもなんだから、組み立てて壁へ据え付ける事に。

壁に掛けるにしても、結構な重量と大きさだから、3点止めに金具が出ている。

地震でも3点止めであれば落ちないであろう。

当時は20W電球が入っていたのかも分からないが、それでも80W食う事になる。

結構温まりそうであるが、昨今はフィラメント球を模したLEDがあるから、20W程度に抑えられる。

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結構明るいもので、煌々としている。

部屋が暗いから、余計に明るく見える。
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深夜でも明る過ぎる程であるから、1灯に変更。横窓から、電球交換に手が入る様に設計してある。

ガラスダイアルの物は初めて手にしたが、重厚で良い雰囲気。

厚みのある指針はペナペナしていないし、バランサの錘もドシッとしたのが付いている。

マツダ電気時計の類では比較的珍しい特大型、自照式、送り用モーター内蔵という代物。

どんな場所に設置されていたのか知りたくなる。

Multi Selector.

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Aux、Phono切り替えのセレクターが欲しいという御依頼。

今回は何となし、磨きたくなって、シャーシを磨いてみた。

昔買っていたシャーシにかなり似ているが、厚みと中央にボスが立っているのが異なっていて、質感も少し今の方が荒っぽい感じ。

価格は大して変わらない。
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磨いても鏡面には程遠そうだからヘアラインにしちゃった(^ω^;;)
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配線は毎度お馴染み。

Auxラインは信号がある程度大きいから良いとして、Phonoは信号が小さく、ノイズも引き易い。

しかしながら、この場合はノイズ源が無いからシールド線は不要で、空中という絶縁で事足りる。
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彫り込もうかと思ったが、“見えない”という御意見が多数寄せられたから、書込みにした。

これにて完成。

MI-38104A トーキーで使ってみる

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映画撮影で当方宅を使わせてほしいという事もあって、深夜迄スタッフの出入りの番していなければならなく、一旦回し始めれば、シーンカットの具合が良いとなる迄は動きが無くなるから、フィルム1、2本見ていると都合が良い。

ランプを焚くと熱くて仕方ないから、窓を開け放ってしまったが、どんなに大きい音を出しても、多分アフレコだろうから問題ないと思う。(何も言われなかったから多分問題ない。

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1936年のSabotageは、古いけれども、低音がドンドコ入っていて、外の音だとか、爆発音、所謂昨今の映画の様に迫力がある低域が豊かで、セリフはアフレコ感が強いけれども、良い感じ。

何ともそのバランスが古い感じもするけれども文句ない質感。

ヒッチコックが何処かに紛れているらしいが、分からない(^^;;

映画館のスクリーン裏に回るシーンで大きいホーンスピーカーが天井から下がっているのが写っているが、あのシーンはスタジオかな?どちらか分からないけれども、1930年代であれば、ウェスタンのシステムが入っている事と思われる。555かな。

映画の中で映画が写っているという面白い映画。

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ただ、後半R-2からは、弟君、スティービーがフィルム缶と部品の小包(本当の中身は時限爆弾)を届けに出て回るが、目移りしていると指定時間が迫ってしまう。それに間に合わせようとバスに乗るが、多量のマッチやフィルム、可燃物、危険物は持ち込めない規則であるから、車掌に融通利かせてもらい乗せてもらうが、結局道路が混んで間に合わず、爆破。

弟君を失ったショックと犯人に目星がついた姉御は食事の用意をしていたナイフで犯人を殺め、警察に出頭しようとするが....

シリアスで凄い展開。私は好きだけれども、セリフの理解が追いつかないから字幕欲しい(^^;;

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サウンドトラックを見たら2本入っていてステレオ焚き込みしてあるから、比較的新しいリプリントらしい。

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サボタージュを先に見たが、1966年のサイボーグ009とを比べてしまうと音に迫力がない。

サボタージュシネスコレンズ不要の4:3であるが、009はシネマスコープ、ワイドコン入り用の16:9で、絵としては映画らしいサイズ感。でも音はイマイチ。

大きい石が転がって来たハズなのに、小石がカラカラと転がした程度のもので、技術は古いフィルムより劣っている印象だった。

挿入歌だけはドンドコしていて、良いシーンになると少し音が良くなる様な、音楽でゴマカシ利かせている様な雰囲気に感じてしまう。

赤が変色を起こしていて、血が緑色(笑)になってしまっているが、古いフィルムだから致し方ない。

終盤、フランソワが改造されてしまうが、最早別人。悪い顔してるなー(笑)昔話に出て来る雪女みたいw

改造した割には大ボスの電脳一撃で元へ戻るっていうね。まぁ、チャー研だったら爆死でしょうけれども(爆)

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こっちもサウンドトラックは2つで、新しいリプリントと思われるが、昭和40年代の16mm小型映画はステレオ化していたのかな?分からない。

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1967年の009は逆に緑が抜けているのか、赤々している。

音は1年経っただけで激変していて、SEが仕事している(笑)

セリフが突起して音が大きいが、サボタージュは逆に外の音とセリフが同じ程度だから、必然的にセリフを聞こうとすると、周りの音が大きくなって、低域も持ち上がっている様に聞こえるのかもしれない。

フィルムに焼き付ける時に出た、光学ノイズがバチバチと大きくなるが、それも良い味。

多分、それを嫌がって、セリフのゲインを少し上げて録音したと思われる。

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1967年の方は古い儘なのか、モノーラルトラックだった。幅が広いから音が大きいのかな。他とは結構音量差を感じた。

初っ端はナック感があって、タロムかな。と思う程、北北西(笑)

タロムと違って009の船は木っ端微塵になってしまうけれども(^^;;

チャー研の元祖かなと思う、煽り運転に追突。島村ジョーが上手い事交わした様に、泉君も交わしていたけど、左足ブレーキだったかは不明(笑)

これがあえての刺客投入のキッカケであるのは、これまたチャー研でもお馴染みであるが、こちらでは、刺客=可愛いペットという(笑)マニアックなブルーフィルムかよwww

まぁまぁ、時代感ですかね(爆)

 

結局の所、フィルムアンプには具合良く使える。

内蔵のアンプがハムを引いてあまりクオリティが良いとは言えないから、フォトセルか、初段のOutを引き込んでRCAのアンプへ入れた方がより良くなりそうである。

少し検討してみる