A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2020/05/30

出社すると、社長がプリアンプとパワーアンプの点検メンテがお願い出来ないかと電話で訊ねられて、腕利きがいるから、現物を送るか、持って来てくれたら、診断はしますと言ったらしくて。

どんな物なのか、メーカー品なのか、何なのかも分からない。どういう希望なのかも分からないし、一見さんらしいから、手当たり次第に電話して修理してくれる様な所を探したのかなと。

どうなる事やら(^^;;

 

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今日は秋葉原は結構人が出ていて、2次コロが発生しないかと少し心配。

帰宅して消毒にラムストレート(笑)

Swing+α、美味しいw


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先日のTokyosoundのアンプは納品して音出しした様子で、先生から写真が送られてきた。

オーナー曰く、2度の修理を出して1回7万払っていたらしい。

でもすぐ壊れるから、放置していたみたい。

あんな修理で7万取っちゃうのかぁ。凄い商売しているなぁ。。。

言っちゃ悪いけど、あの修理じゃ3000円掛かってなくね(^ω^;;)

というか、修理じゃなくてタイマー再始動させただけだし(爆)

修理代ボッタクリだわな。

Tannoyで試聴する117N7シングル

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先日作った2段の117N7シングル、755Eで鳴らして使いたいという希望の方が居られたから、HPD385でチェック。

755Eはヨークが劣っていなければ95dB/Wあるらしいから、かなり高能率である。

HPD385は92dB/Wだから、その差は3dBで、3dB違うと倍音、出る音が違うから、それだけハムが目立ってくる事になる。

HPD385で僅かブーンとハムが残って、倍音となると気になるだろうと思って、平滑のCを1つ増やすと一段と静かになった。これならば高能率なS.Pでも実用的であろう。

ただ球のマイクロホニックは叩くと結構鳴るけども、これは致し方ない。球の宿命である。

ハムを完全に無にするのはこのセットのシャーシ内では無理難題であるが、球自体は1935年から製造開始した様で、当時のセットはどの位の残留リプルが有ったか計り知れないが、おそらく60c/s以下をカットして出さない様にしてハム消しとしていたか、元々ローが出ないスピーカーを使っていたかである。

 

球をパラって使った時よりも出力は少ないが、音色はよりフラットな落ち着いた印象。

パラで使っていた時は、中高域からハイが、明るく元気な傾向があった。球らしい音色。

2020/05/29

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ガッチリ丸めちゃダメだってんのに、言う事聞かないから、ショートする様になってしまったMacBookの電源。

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PCに繋いで、ケーブルを動かして繋がる所を見つけて使っていた様だが、今日、どれどれと見てみたら、突如PCがブツッとOffして、充電できなくなった。

しかし、電源を入れないと立ち上がるから、本体は壊れていない様だ。

ケーブルの怪しいコブが出来た場所から切って剥いてみると、案の定ショート。

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エリミネーターが逝ったか調べるのに繋ぎ直すと使えたから、絶縁テープを巻いてヨシとした。

どうせまた巻いて壊すのが見えているから、ショートしなければこれで十分。

本当はケースをバラして基板を見てみたかったが、開かず。
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何芯かのケーブルかと思ったが2芯っていう。

LEDの表示部分は内側回路で操作している様だ。

 

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6ZP1にシフト。

2E24ppを購入してくれたお客さんは、結構デカイ音で鳴らしているのかと思ったが、ステレオで0.5W出ているかという程度であったから、上澄みの無歪領域で十分楽しめる。

117N7シングルでも、満足に使える事であろう。

1W入れて82dB出るスピーカーであると、大凡、電車内の騒音レベルの大きさ。

90dBであると、防犯ブザーのレベルだそう。

120dBで飛行機のエコノミー席レベル。

 

その昔は、3Wのアンプで映画館を響かせていて十分であった時代があったりしているから、普通一般には6ZP1程度の球でも文句無い。

 

それと、これは以前から書いているかも知れないけど、真空管のアンプでポップノイズが出る事は9割9分無い。

然し乍ら1分、稀に水銀整流管やガス管を使っている場合に、リレー管を使って、B電源を遅延して制御しているなんて場合がある。

これの場合は、通常徐々に充電されるが、リレー管を用いた場合には、動作待機状態になってから、ONになる為、ポップノイズが出る場合がある。

本当は高抵抗を入れておいて、それをリレー管でショートさせて、ラッシュカレントを少なくしてやる方が良いのである。

 

そもそも、OPTがある場合は、DC成分は現れないから、スピーカーを直流的に焼くという事はない。

10Wのアンプに1W許容のS.Pを繋いだ場合に、ハムが出ると許容を超えるから、焼く可能性は十分あるが、そういうアンマッチングな使い方は宜しく無いのは言うまでもない。

 

OTLの場合は、Cのチャージング時間やバランスの崩れで、S.Pに電流が流れるから、安定動作に入る迄は切り離しておかないと、焼く事になる。

Cで絶縁していても、充電の際には電流が多く流れるから、結局直流成分を絶縁しているとは言えども、電流は流れるから、切り離してから通電しなくてはならない。

C無しの場合は±で均衡を保てなくなると、その分の電圧が常時掛かる事になる。

OTLは魅力的であるが、保護回路が無いと危険極まりない安定化電源の様なモノ。

スピーカーが幾つ有っても足りなくなりそうな印象である。

 

自身はダイアトーンのDS-251mk2を許容を超えて鳴らしてボイス飛ばしをやったのは一番近年だが、もう10年位前か?

もっと昔は、Lo-Dの何かのセットの2Wayだったり、Victorのブックシェルフだったり、結構飛ばした。

自分が小さい頃はまだ粗大ゴミという括りが無くて、路上にゴロゴロ捨ててあって、壊しても拾ってくりゃ良いじゃん。という感覚だった。懐かしい(笑)

ベルトの溶けたレコードプレーヤー、チューナ、アンプ、カセットデッキ、スピーカー、選べる程、ゴロゴロあって、どの通りを通っても1台は出くわしていた様な記憶がある。

粗大ゴミの括りが出来てからも、不法投棄が凄くて、1つ置かれると、その何倍も集まって、まるで露店電器屋みたいな量が揃っていた。

それを拾いに行くと、捨てているんじゃないかと管理人が飛んで出て来て、欲しい主を言うと、全部持って行ってくれと言われたもので。

それを修理しては秋葉に持って行くと、駄賃程度に幾らか貰えて(笑)

それでも球も部品も高くて買えないから、肩揉みしてコンデンサを貰ったり、時給300円で店番したりして、球ラジオを組んだり、電蓄を組んだり。

モチロン、毎度新しいシャーシ等は買えないから、組んだのをバラして部品を使い回して、少しづつ改良(?)していたのが尋常の頃(笑)

平成の話だけど(爆)

中学に上がってからは、不法投棄も少なくて金になるゴミが減ってしまったけど、その頃から球のギターアンプを組んで売ったりして。

まともにステレオで聞く様になったのも、多分この頃。

出来合いのYamahaだったり、Clumbiaのアンプを使っていた。

前迄は、両方のスピーカーがゴケさんで、バラバラだったり、モノーラル単発っていうスタイルだった。

ラジオも電蓄もギターアンプも、単発で良かった訳で、東通工のオープンリールもハーフトラックのモノを使っていたし。

自分が全てを新たな物で揃えてシャーシも自分で鉄板から曲げ、溶接、塗装は塗装屋にお願いして、ステレオセットの球アンプを作ったのは、2013年が初と思う。

単発でも同じ物を2台は作った事は無いと思う。同じシャーシを使った記憶がない(^^;;

 

ステレオで作り始めてからは、ほんの7年ばかり。

モノーラルの単発で作っていた時期の方がまだ長い(笑)

2020/05/28

 

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久しぶりに僅かながらの遠出。

渋谷の銀座線の駅は昔よりも手前に来ていて、丁度、宮益坂ビルジングの横辺りか?

あのビルも結構古かった。今は駅から外が見えないから、健在なのか分からないが、取り壊すと言いながら、結構長い事壊しもしなかったのであるが。

せっかく渋谷迄来たから、ライオンでも寄ろうかと思ったが、ニワカ雨がパラり来ていたから、やめてしまった。

ライオンは現状動作しているセットは、山水のアンプで、S.PがFoster電機のユニットだ。

出ているのか分からないが、コーラルのHFユニットも上へ置いてある。

 

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先日売れて送ったアンプであったが、これが輸送によるものか不具合を来す。

結局出張修理に行ってみたら、フィラメントの平滑Cのハンダが捥げていた。

部品は固定という程の固定はしていないから、揺さぶられて、Cは頭が重いから外れたものと思われ。

太い引き出し線で2本でラグに止まっているだけではショックには弱い様。

逆に細くてすぐに曲がる様な引き出し線の方が、揺さぶられた時の衝撃を吸収してくれるかな?

どちらにせよ、振ったら叩いたり振動検査はしているが、もうちょい念入りにやった方が無難か。

 

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結構気に入っていたヘルメスのラヂオも売却済。

アンプとして使う際のケーブルの誂え注文を貰っているが、なんだか最近球ラジオのP.U端子の変換ケーブルの需要がグンと上がって、本体も売れるしケーブルも売れるしで、材料自体が不足。

大体、モノが無くなってきた時に限って、注文が増す(笑)

Wurlitzer 1015

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ジュークボックスとは俗称で、本来の商品名は、multi serector phonograph. 

 

Wurlitzer 1015は、1945年の終戦記念モデルの象徴になった代物で、アメリカも娯楽物の鋳物使用を禁止が出されていた。

解禁されて一発目の品物である。

映画バックトゥーザ・フューチャーにMr.Sandmanの曲と共にチラチラ顔を出すこの同型機であるが、同じくオリジナル盤を#8に入れているから、よりリアルな音で聞ける(笑)

尚、コインメックは100円玉に対応させるべく、手を加えているから、25セントの口に100円を入れてもらうと1曲演奏可能である(笑)

最大投入枚数は22枚のカウントが可能。

収納レコード数は24曲であるが、2曲だけは一度に選べないという(^^;;

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久しぶりに動かすと前々から気になっていた木枠が大分遊んでしまっていた。

機械は手入れしているからエラー無く良く動く。

6L6PPのアンプも問題ない。

15インチの励磁型ダイナミックも軽いコーンの低音の良く出る古臭い(笑)音である。

WideRangeの時代で、SP盤だから上は特に鳴らなくても音楽の楽しむ分には申し分ない。
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鍵を開けて内側を見ると、貼り合わせの木枠が剥れている様だ。

後で貼り合わせておく。

時代が時代だから、プラスチックが幾ら最先端の新しい素材であったとしても、木と鉄で成り立っていて、裏を見ると結構お粗末な雰囲気が漂う。

日本の紙と木の家に比べると、見えない所が随分と手抜きである(笑)

ネジの下穴は開いているのに、締めていなかったり、アメリカのイイカゲンな作りがチラホラ。

終いには、制御リレーのハンダをし忘れていたり。

良く今の今迄気付かなかったな?いや大丈夫だったなぁという具合。

何年前迄動いていたのか定かではないが。
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ギヤードライブのハムクッションは革。

ギヤードライブは動作音が大きいと誤認識されているが、手入れが良く行っていれば静かである。

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1015は復刻版が出ていたりしていて、外見のミテクレからすると、まさか1945年製の物とは一見して思えないデザインであるが、内配やアウトレットはこの通りの旧式である。

国内では“マツダ”のロゴが入っている様式が、まだ手に入った時代と思われ。

ケーブルは銅線に紐が巻かれ、ゴムシースに袋打ちという、今じゃ電気用品安全法でNGな素材の組み合わせである。

 

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それで言えば、このrememberのビエンナだって、150年近く経過したモノっぽく見えないけど、現役だし月差1分以内であるし文句ない。

結局、技術が完熟してピーク時の良い物は、後々になってもやっぱり良いって事だと思う。

完熟を越えて大量生産と大事な部分迄のコストを削って腐り出すと、使い捨て感覚が加速する事と思われ。

水道1次側破損(°_°)

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今日はメーター交換に業者さんが来たのだけど、箱を開けたら、何やら水音。
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メーターを外したら1次側の止水バルブ迄も外れて、温泉場の様な音が。

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本来抜けないモノが抜けてしまい、1次側の止水弁も外を探すも見つからない。

どうにか差戻せないか試すも、水圧に負けて入れる事すら出来ない。

ひとまず会社へ戻って物資調達して再度来るとのこと。

今日は夜まで忙しくなりそう。

いやぁ、にしても今年は水難である。

雨漏りから始まり、ボイラ水漏れ、水道栓と...勘弁。

Birthday企画 マジックアイ 6E5 を高感度ワイドレンジにしたユニット

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私の誕生日があと幾日かなので、バースデー企画(?)として、マジックアイを特殊利用した、VUメーターを28台作る事に急遽(笑)

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普通一般に知られているのは、無信号時に45° 45°開いた、90°しか開きがないタイプだけれども、実は180°に開かせ、90°90°振らせる事が可能。

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これならば、有効面が広くなる。

当時、ラジオに応用すると高級を上回ってしまうし、測定器の微弱信号検知用としては寿命が短いしで、結局一般的には広がらなかった様であり、一部のマニアの間でお楽しみの一つになっていた様である。

昨今、巷に出回って溢れているのは、どれも一般的に使った低感度の回路で、これでは大半をタダ光らせているだけで、非常に無駄な使い方。

今は球自体も高いし、余す事なく有効活用するのが良いだろう。

という事で、近年ではお目にかかれない動作をするマジックアイ ユニットを是非!

価格も球付28,000円を予定。ちょっと球が高いから苦しいぞ(^ω^;;)

 

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只今 試作中。

 

 

ps:動作写真は両開きのタイプ(中古)を使ったけど、NOSで残っているのは挿絵の片開きのタイプです。

煌々と光らして使うと寿命がかなり短くなるので、少し暗めに設定しているけど、定格内動作。